たった1人のスピーチで披露宴が台無😭その最大の原因とは?
結婚は一生に一度のイベントです。そのことを報告する披露宴は、多くのゲストの記憶に残ります。そのため新郎新婦は、ゲストに披露宴を思いっきり楽しんでもらいたいと考えます。
そこで、あなた方はプランナーと何度も打ち合わせを繰り返して、当日の進行を作り上げて行きます。そうして作り上げられた進行は完璧に思えるかと思います。
しかし、実際に本番になってみると、思わぬトラブルにより、予定が大幅に狂ってしまうことがしばしば見受けられます。
そこで、私がマジシャンとしてたくさんの結婚式に参加してきた中で、進行が狂ってしまい、折角の披露宴が慌ただしく、まとまりが無くなってしまった原因と、事前防止策をお伝えします。
重要:披露宴は予定通りに進行しない!
まず、「披露宴は予定通りに進まない!」と言うことを前提として、進行を考えます。
例えば、ホテルで行う一般的な披露宴は二時間半です。その時間内で、以下のような流れでイベントが進行します。
①新郎新婦入場
②新郎の挨拶
③ご来賓代表(主賓)挨拶 新郎側、新婦側
④乾杯
⑤祝宴スタート
⑥ケーキ入刀
⑦短い歓談
⑧新婦お色直し退場
⑨新郎新婦お色直し入場
⑩各宅挨拶 キャンドルサービス
⑪余興
⑫新婦挨拶
⑬新郎新婦退場
③~⑪の順番が入れ替わる場合はありますが、概ねこの様な進行となります。
披露宴の進行が大幅に狂う最大の原因とは?
さて、ここで披露宴の進行が大幅に狂ってしまう最大の原因を、あなたはご存知でしょうか?
それはご来賓代表(主賓)の挨拶です。
ご来賓代表者は新郎新婦の会社の上司や、社長が務めることが多いです。そんな上司が大切な部下から結婚式のスピーチを頼まれれば、自ずと気合が入ります。
すると、上司は代表スピーチを頼まれた大役から、一生懸命内容を考えます。その結果、スピーチの時間は想像以上に長くなります。
「スピーチを大体5分ぐらいでお願いします」と頼むとします。
すると、頼まれた側は必死に5分の内容を考えようとします。ですが、ほとんどの方はその倍ぐらいの内容を考えます。
本番の披露宴では、先ず最初に司会者がスピーチする方を簡単に紹介します。そして名前が呼ばれ、マイクの位置まで移動します。
この一連の流れで最低でも一分は経過します。
次に上司が「本日はお日柄もよく、こう言った場で話すのは慣れてないもので……」といった前置きが入ります。
ここでも一分かかります。
そして、ようやく本題のスピーチに入ります。5分かそれ以内で終わればラッキーですが、たいていは長くなります。少なく見積もっても7分ぐらいかかります。
この間、他のゲストは乾杯をじっと待ちます。主賓挨拶が両家から一人ずつだと、倍の時間が掛かるわけです。
そのため、スピーチを頼む方には「お忙しい中恐縮ですが、私たちの披露宴で2分ぐらいの簡単なスピーチをお願いできますでしょうか?」と、かなり短めに頼むと予定通りに進行が進みやすくなります。
ここで、少しあなた自信に置き換えて考えてみましょう。
あなたが何かの行事を全て取仕切る立場だとします。その会場は2時間しか使えないので、何としても時間内にイベントを終わらせる必要があります。
そのとき、最初のスピーチで予想以上に時間がかかってしまえば、他の部分に適正な時間が割けなくなってしまうのは一目瞭然です。
すると、本来適正な時間で上手く完結するはずであった他のイベントが、上手く行かなくなってしまいます。
お客様にしてみれば、聞きたくもないスピーチをしぶしぶ聞く羽目になり、逆に見たかった催しの時間がカットされ、不満が残る結果となります。
このように冷静に考えると、披露宴の前半部分が予定通りに進行することの大切さを、あなたもご理解頂けるかと思います。
披露宴を成功に導くにはスピーチは短めに頼む
前述の通り、ご来賓代表挨拶で時間がかかってしまうと、食事の時間が短くなり、忙しく料理が運ばれてくることになります。後のイベント時間も、当然短くなってしまいます。
ちなみに、押してしまった時間はお色直しで調整するので、この間に行うイベント(例えば、テーブルマジックなど)は当然、時間が大幅に削られます。
私はプロのマジシャンなので、お色直し中にテーブルマジックをよく行います。
しかし、時間が押してしまうと、本来30分の演技時間があったのに急に、「15分で何とかしてほしい」とキャプテンに頼まれることが多々あります。
こうなると、当然お客様がマジックを楽しむ時間も短くなってしまいます。余興の時間に行うステージマジックショーでも、演目を減らさなければなりません。
また、友達が披露する余興時間も短縮することになるかもしれません。これでは、せっかく今日のために練習してきた友達に対して失礼です。
このように、ご来賓代表挨拶で時間がかかりすぎると、後々まで影響します。
ご来賓代表者は社会的立場が上の方が多いです。そのような方々は人前で話すのが得意と考えている方も多く、話が長くなる可能性があります。
披露宴で挨拶をするのは、自分が勤める会社の社長や上司であることがほとんどです。そのような方にあれこれ頼むのは難しいかもしれません。
しかし、他のゲストのためにも、簡潔で短めのスピーチにしてくれるように、誠意を持って丁寧にお願いしましょう。
挨拶を頼む時のポイントは、スピーチをしてもらいたい項目を予め決めておくことです。ザックリと「スピーチをお願いします」と頼むと、人によっては何もかも話そうとします。
しかし、話してもらいたい内容を予め決めてお願いすれば、頼まれた側もそれについてスピーチを考えれば良いので、余計な内容を盛り込まずに済みます。
例えば、以下のような内容でスピーチを頼んでみてはいかがでしょうか?
●社長の様に夫婦円満でいられる秘訣を2分ぐらいで何とかスピーチして下さい。
●若輩者の私がこれからも会社に貢献するため、私に求めることを2分ぐらいでスピーチお願いできますか?
●学校生活で頑張った部活動を主として、3分ぐらいでスピーチをお願いします。
他にも色々と思いつくと思います。
一生に一度の披露宴を慌ただしく台無しにしないためにも、スピーチ内容を予め準備し、ご来賓代表(主賓)の方に短く簡潔にスピーチしてもらえるように頼んでみて下さい。