披露宴の裏側は戦場!ゲストに喜ばれる秘訣はキャプテンの本音を知ること
披露宴は、あなたにとって人生における一大イベントです。そのため、披露宴当日まで、衣装や料理、演出などを一生懸命考えるかと思います。
そして、その考えを担当するウェディングプランナーに伝えることで、より具体的なイメージができあがっていきます。
ウェディングプランナーとキャプテンの仕事
ウェディングプランナーは「あなたが抱く披露宴のイメージをできるだけ実現させてあげたい」という思いがあります。とくに、新婦さんの要望はできる限り聞き入れてくれます。
しかし、ここで気をつけなければいけないことがあります。それはあなたのイメージを親身になって聞き入れてくれるあまり、つい披露宴でのイベントを詰め込みすぎてしまうということです。
ウェディングプランナーの役割は、披露宴全般の進行をプランニングして、当日の流れが滞りなく進むような進行をつくり上げることです。
しかし、実際の披露宴は宴会場で行います。ここではキャプテン(宴会場を仕切るリーダー)という、プランナーとは別のスタッフが、当日の流れを取り仕切ることになります。
このキャプテンは、あくまで当日の披露宴を仕切るだけなので、披露宴の打ち合わせには参加しません。そのため、披露宴の細かい内容などはプランナーほど詳しく理解している訳ではありません。
このような理由から、披露宴で行うイベントを詰めすぎてしまうと、宴会場の裏側はとんでもないぐらいのパニックになっています。
私はマジシャンなので、披露宴でマジックショーを行うことがあります。この時に宴会場の裏側を見て、その大変さを知りました。
宴会場の裏側はお日柄が良い日であると、まるで戦場のような忙しさです。そして、イベントを詰め過ぎた披露宴の場合だと、キャプテンは進行を許したプランナーに不満をもってしまいます。
もちろん、このような裏事情は、披露宴を行うあなたには関係ないことです。あなたにとって重要なのは、披露宴というこの日だけの特別なイベントを、しっかりと遂行してもらうことだからです。
しかし、ホテルや結婚式場にとっては、あなたの披露宴はたくさんある披露宴の内の一つにすぎません。
ホテルや結婚式場は慈善事業を行なっているわけではなく、しっかりとした営利目的で運営されています。そのため、オーダーがあれば多少無理をしてでも、同じ宴会場に1日に3本披露宴を入れて、利益を追求します。
そして、このような状況の披露宴では、宴会場の裏側は大パニックになります。ここでも会場側の事情を、あなたが人が気にすることはおかしなことです。
しかし、少しでも現実を知っておけば、例えあなたがお日柄が良い日に結婚式を挙げるとしても、余裕をもたせた進行にすることで、落ち着きのある披露宴にすることができます。
つまり、「お色直しを2回行い、キャンドルサービスと各卓写真にじっくり時間を取り、余興も友達と身内に頼んでギッシリと埋め、デザートはブッフェスタイルにする……」といった、てんこ盛りな進行にちょっとまった!とブレーキをかけられるということです。
実際、披露宴でイベントを詰め込みすぎると、間がほとんどなくなり、忙しさだけが強調されることになります。
以前マジックショーで呼んでいただいた披露宴でこんなことがありました。
お色直しが2回ある豪華な披露宴でした。しかし、1回目のお色直し後の新婦の滞在時間は3分ぐらいしかなく、あまりの短さにビックリしたのを覚えております。
この時間帯に化粧室に行ってしまったゲストであれば、お色直しに気付かないぐらいの短さです。
料理をサービスするタイミングは宴会場にとっては重要
料理はできあがった順に運んできているように見えます。ところが実際は、ものすごくタイミングを見計らって運んでいます。
もし、披露宴のイベントを詰め込み過ぎてしまうと、どうしてもイベントの最中はゲストの箸が止まるので、食事のスピードが遅くなります。すると、裏側では次の料理が出せなくなり、料理渋滞が発生してしまいす。
こうなると、せっかくタイミングを見計らって作った料理も、出す前に冷めてしまいます。そして、万が一冷めた料理を出してしまったことでゲストからクレームでも入れば、キャプテンの責任となります。
このようなことは、キャプテンとしては何としてでも避けたいことです。
良い披露宴は、進行と料理が出てくるタイミングが絶妙に合っています。両方が絶妙だと、ゲストはイベントも楽しめ、料理もじっくりと味わうことができます。
以上のような理由から、例えウェディングプランナーが了解したプランであっても、本当に進行に無理がないかを、あなた自身でも冷静になって見直してみることをおすすめします。
ホテルや結婚式場は、あなた方がイベントをたくさん入れてくれれば、それだけ利益になるため、オーダーを断ることはありません。また、担当プランナーが若くて経験が浅い場合は、イベントを詰め過ぎる傾向があると聞きます。
せっかくの披露宴も、慌ただしく料理やイベントが過ぎ去ってしまっては、良い思い出として残りません。
そのため、宴会場の事情も考慮に入れ、時間に余裕をもたせた進行にすると、落ち着いた雰囲気で料理とイベントを楽しむことができます。
※当方では披露宴にて出張マジックも行っておりますが、Googleレビュー星4.8以上を獲得している貸切制エンターテイメントカフェバー「台湾夜市」も運営しております。場所は東京都昭島市です。事前にマジックがどういうものかご自身で体験して頂くことが可能です。実際に会ってお打ち合わせさせて頂くことも可能です。駅から徒歩1分と駅近ですので、是非お越しください。
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