テーブルマジックとは、目の前で見るマジックのジャンルの一つです。クローズアップマジックと言ったりもします。テーブルマジックの特徴は、なんといっても至近距離で繰り広げられるマジックを見ることができ点です。

多くのお客様は最初、「手品のタネを見破ってみよう」とか「近くで見ればタネがわかるのではないか？」といった考えを持っています。

しかし、実際に見るとまったくタネや仕掛けが分からないので、「テレビで芸能人が驚いているのがわかる」などと言い、その後はタネを見破るのをあきらめ、不思議な世界を素直な気持ちで楽しんでくれます。

夢中になるほどハマるテーブルマジック

テーブルマジックは見るだけではなく、お客様も積極的に参加できるところが人気の理由です。

お客様の手の中で、カードが変わったり、コインが消えたりするのを実際に体感できるので、思考回路が止まってしまうような経験ができます。

また、ミスディレクション（ある一点に注目を集めて、実は他の所で別のことをする）という技法が有効活用できるのもテーブルマジックの特徴です。

例えば、お客様が選んだトランプを一組のトランプ戻してよくシャッフルしてもらいますが、なぜかコップの下にお客様のカードがあるといったマジックです。

この「いつの間に感」がいちばん楽しめるのがテーブルマジックです。

目の前で、明らかに気がつくところに消えた物がおいてあったり、自分の持ち物がいつの間にかなくなっていて、何故かマジシャンが持っていたりします。

この「ヤラレタ感」は体感してみないとわかりません。

私はマジシャンですのでこういったマジックを行いますが、自分でもヤラレタ感を味わいたいので、たまにマジックバーに遊びに行き、ヤラレタ感を楽しみにいくこともあります。

バーマジックとテーブルマジックの違い

さて、テーブルマジックというジャンルですが、細かくするとバーマジックとテーブルホッピングに分けられます。

バーマジックとは、バーで楽しめるマジックです。マジックを専門に見せてくれるバーをマジックバーといいます。バーのマスターがマジック好きで、気分次第で見せてくれる所などもあります。

バーマジックはカウンター越しに見るスタイルが多いです。お酒を飲み交わしながらマジックを楽しみます。会社の接待で利用されたり、お気に入りの女性を誘って楽しまれたりと、大人がスマートに夜を楽しむイメージです。

そしてマジックを行なう側の意見としては、テーブルマジックをいちばん楽しめるのが、バーマジックであるということです。

テーブルマジックはどこでも演じることができます。しかし、後ろから見られたり３６０度囲まれたりした状況であると、できないマジックもあります。

しかし、バーマジックはカウンターというマジシャンのためのステージがあります。マジシャンにとって有利な条件がそろっているのです。

そのため、角度に弱いマジックができたり、カウンターを利用したりすることで、他の場所ではできないマジックを演じることができます。

時間も長めに楽しむことができるので、タップリとマジックを楽しみたい場合はマジックバーをオススメします。

続いては、テーブルホッピングマジックです。

これはレストランのように、テーブルがたくさんある所で行なうテーブルマジックの呼称です。マジシャンが各テーブルに伺い、テーブルをホップ・ステップするように回りながらパフォーマンスする様子から付けられた名前です。

レストランではプラスαのサービスでテーブルマジックを行なうところがあります。また、結婚式ではお色直し中にマジシャンが各テーブルでマジックを行なう演出もあります。

その他、企業パーティーや忘年会、新年会、お誕生日会・・・・・・と、さまざまなイベントで行われているので、実際にご覧になる機会も多いかと思います。

テーブルホッピングは時間内に公平に行わなければいけません。そのため、バーマジックのように沢山のマジックを見ることはできませんが、逆に短時間で多くの方々にマジックを楽しんで頂くことができます。

テーブルマジックはプライベートで楽しむことはもちろん、イベントでも誰もが楽しめるエンターテイメントです。みなさまも一度、目の前でみるマジックの不思議さを味わってみてください。

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