二時間半で思い出に残る披露宴にするために考えること
披露宴に何度か出席したことがある方であれば分かると思いますが、参加した披露宴が思い出に残った場合と、残らなかった場合があると思います。その理由の一つとして、披露宴のイベントが多すぎることが考えられます。
ホテルや結婚式場が披露宴を時間内に終わらせようとする理由
ホテルや結婚式場の多くは、披露宴の時間を二時間半としています。そのため、この時間内にすべてのイベントを行うことになります。
二時間半と言う時間は、いっけん長いように感じます。ところが、披露宴に少しでも多くイベント事を入れてしまうと、逆に足りなくなる時間です。
そのため、多くの人は「少しくらい時間をオーバーしても大丈夫だろう」と考えます。しかし、式場側はあなたの体調不良というような重大な理由がない限り、基本的に時間オーバーを認めてはくれません。
その理由は、宴会場で働く従業員の多くは、配膳を専門としている業者から派遣されているからです。つまり、それらの従業員は、時間単位で働いている配膳を専門としたアルバイトなのです。
正社員として働いている月給制の従業員であれば、多少時間をオーバーしても、給料が大きく変わることはありません。
しかし、ホテルや結婚式場は正社員の数が少なく、ほとんど外注(アルバイト)なのが現実です。そのため、少しでも披露宴の時間がオーバーしてしまうと、式場側はその分、給料を多く支払わなければならないのです。
したがって、時間オーバーはホテルや結婚式場にとって、経費を圧迫する大問題となるので、何としてでも時間内に終わらせようとします。
私はプロのマジシャンです。多くの披露宴に呼んで頂きマジックショーを行なっています。そして、その度に会場側から、ショーの時間を厳守するよう何度も言われます。
もうお分かりだと思いますが、その理由はマジックショーが原因で時間オーバーするのを防ぐためです。そのため、披露宴ではウケているからといってショーを勝手に延長することはできません。
気持ちが揺さぶられる模擬披露宴
披露宴の時間は決まっているため、限られた時間を上手に使い、思い出に残る披露宴にする必要があります。そのためには、イベントを入れ過ぎないことが1つのポイントです。
例えば、披露宴のイベント事にあまり関心をもっていないカップルがいるとします。
しかし、そのようなカップルでも、模擬披露宴に参加すると、不思議と披露宴に対するイメージが一気にわきおこるものです。そして、自分たちの披露宴にも色々とイベントを追加したくなってしまいます。
例えば、ケーキ入刀では、普通に行うだけでも十分ですが、入刀と同時にドライアイスの煙が会場に広がれば、さらに豪華さが増します。
お色直しも最初は1回で良いと考えていても、模擬披露宴で2回行うデモンストレーションを見てしまえば、やはり2回のほうが豪華なので、魅力的に感じてしまいます。
このように、模擬披露宴はより豪華な披露宴をデモンストレーションすることで、あなたの気持ちに揺さぶりをかけてきます。それは、あなたにより多くのイベントアイテムを追加してもらいたいと考えているからです。
しかし、そこでは肝心の時間厳守については積極的に触れられることはありません。
なぜなら、あなたに時間厳守を伝えてしまうと、気持ちが現実に戻されてしまい、せっかく注文してくれたイベントアイテムをキャンセルされてしまうかもしれないからです。
そのためもし、「お色直しを2回行うと時間がオーバーしてしまうので、1回にして下さい」と言われたとしたら、それはとても良心的なことです。
このように、模擬披露宴で魅力的に感じたイベントアイテムをたくさん詰め込むと、時間が圧迫されてしまい、二時間半ではとても収まらない披露宴になってしまいます。
ホテルや結婚式場の気持ちは、「時間厳守で、たくさんのイベントアイテムを入れて欲しい」ということが本音です。
しかし、披露宴はたくさんのイベントを入れることが本来の目的ではないはずです。日頃からお世話になっているゲストに感謝の気持ちを伝え、結婚のご報告をすることが目的です。
そのため、あなたのゲストに対するおもてなしの気持ちがしっかりと伝わる披露宴であれば、ゲストとあなたの両方にとって思い出に残る披露宴となります。
※当方では披露宴での出張マジックも行っておりますが、Googleレビュー星4.8以上を獲得している貸切制エンターテイメントカフェバー「台湾夜市」も運営しております。場所は東京都昭島市です。事前にマジックがどういうものかご自身で体験して頂くことが可能です。実際に会ってお打ち合わせさせて頂くことも可能です。駅から徒歩1分と駅近ですので、是非お越しください。
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