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披露宴:余興で気軽にカラオケを入れるのは危険な理由

披露宴 カラオケ 余興 写真

 

結婚式を挙げる方なら誰でも、結婚式をよい思い出として残したいと考えるでしょう。そのため、何度も式場に訪れ、プランナーと進行の打ち合わせをします。

 

そうして、完成した進行は完璧だと、そのときは確信します。しかし、いざ本番になってみると、思っていたとおりに進まないことが多々あります。

 

どの披露宴でも、乾杯までは厳粛に進行します。

 

しかし、食事がスタートしてお酒も進んでくると、最初の厳粛さは徐々になくなります。

 

楽しい披露宴です。いつまでもかた苦しい雰囲気では、ゲストが楽しめないので、これは悪いことではありません。大切なことは、よい意味で場が和むことです。

 

お酒が入った人を制御するのは難しい

 

ただ、お酒が進むにつれて、徐々に理性を失っていく方も増えていきます。お酒が入った人間をコントロールすることは、とてもたいへんです。

 

新郎新婦のお色直しも終わり、再入場する頃になれば、ゲストの中には、かなりの酔い加減になっている方も見うけられます。

 

そんな時に、想定外に時間がかかる可能性があるイベントがあります。それはカラオケです。

 

カラオケの長所と短所

 

カラオケは、「特に優れた持ちネタがない人でも気軽にできる余興」と考える方がいます。確かにそのとおりです。この気軽さが、日本をはじめ、今や世界中でカラオケが親しまれている理由です。

 

また、余興でカラオケをするには、カラオケ機材を会場に入れるだけなので手軽です。料金も数万円のレンタル料だけで済みます。

 

この手軽さの為、何も考えずにカラオケを入れる方がいます。しかし、安い、手軽、誰でもできるという理由だけで、余興にカラオケを選ぶと、本番でたいへんなことになる可能性があります。

 

例えば、会社帰りに一杯飲んで、その勢いでカラオケに行ったときのことを考えてみてください。お酒が入った人にマイクを持たせると、制御不能になることがありますよね?

 

これと同じことが、披露宴でもおこる可能性があるということです。

 

また、積極的に歌いたい人は、自分の歌に自信がある人です。よほど歌がうまく、歌う仕草も歌手とソックリであれば注目をあびるでしょう。

 

しかし、そんなことはめったにありません。

 

多くの場合、気分よく歌っているのは本人だけです。他の人にとって、その歌声は雑音にしか聞こえません。ゲストにとって披露宴は、知らない方々の集まりの場です。お互い何かしらの繋がりがあるのは、唯一同じテーブルの人たちぐらいです。

 

そんな場で、見ず知らずの人のカラオケに、ゲストが熱心に耳を傾けて聞いているのを、私は今までの見たことがありません。

 

披露宴で失敗した実例

 

私が経験した披露宴で、こんなことがありました。ゲストが150名は超す大きな披露宴でした。

 

私はプロのマジシャンです。このときはテーブルマジックのみだったので、早めに出番も終わり、片付けながら袖から余興を見学していました。

 

すると、カラオケが始まりました。まずは、新郎新婦の友達がカラオケを熱唱します。もちろん、誰も聞いていません。新郎新婦ですら友達と話したり、写真を撮ったりしています。

 

続いて新郎の叔父が「乾杯」をフルコーラスで熱唱しました。同じように、誰も聞いていません。

 

さらに続けて新婦の叔父も触発されたのか、半ば強引にカラオケに参戦しました。曲はなんとまた「乾杯」です。

 

「乾杯」はフルコーラスで歌うと、けっこう長い曲です。良い曲ですが、見ず知らずの人が2曲続けて「乾杯」を歌っても、誰ひとりとして注目することはありませんでした。

 

そもそも、他のゲストが歌った曲をしっかりと聞いていれば、直後に同じ曲を歌うなんてことはしないはずです。

 

しかし、こういったことが現実におこる時点で、いかにゲストが他人が歌うカラオケを聞いていないかが、よくわかります。

 

また、カラオケは他の余興と違い、事前の練習や当日の準備が一切必要ありません。誰でも急に参加できてしまいます。

 

披露宴の時間は限られています。限られた時間でもっとも思い出に残る披露宴にするために、あなたはプランナーと進行を考えます。

 

しかし、誰でも急に参加できてしまうカラオケは、せっかく上手く行くように考えた進行を、大幅に狂わせてしまう可能性を秘めています。

 

披露宴において進行の狂いは、他のイベントに影響を及ぼすため、デメリットでしかないのです。

 

あなたの披露宴にカラオケを入れる理由はありますか?

 

カラオケの欠点は、他人任せで他人事になってしまうことです。また、大きな音が、何となく楽しげな雰囲気を作り、盛り上がっている錯覚を起こしてしまいます。

 

プライベートで無礼講になっても構わない場であれば、カラオケは大いに楽しめます。しかし披露宴という、人生において大切な日に、あえてカラオケを入れる必要性はそこまでないと私は考えます。

 

ただ、どうしてもカラオケを入れたい場合は、きちんとお願いする方を事前に決めておきましょう。そして、予め歌う曲目を聞いておき、当日の時間配分が予測できるようにしておきましょう。

 

例外として、お子様が新郎新婦に歌のプレゼントをしたり、誰もが納得する歌唱力のある方が歌ったりする場合は、ゲストにとても喜ばれる演出になります。このような場合は、カラオケを入れる意味が十分あります。

 

披露宴で大切なことは、一部の人たちだけが盛り上がる、内輪ウケにならないようにすることです。

 

多くのゲストが平等に楽しめることが大切です。

 

以上のことから、披露宴でカラオケを入れる場合、客観的に見てカラオケがゲストに喜ばれる演出になるかどうかを、しっかりと吟味することが重要です。

 

 

※当方では披露宴にて出張マジックも行っておりますが、Googleレビュー星4.8以上を獲得している貸切制エンターテイメントカフェバー「台湾夜市」も運営しております。場所は東京都昭島市です。事前にマジックがどういうものかご自身で体験して頂くことが可能です。実際に会ってお打ち合わせさせて頂くことも可能です。駅から徒歩1分と駅近ですので、是非お越しください。

 

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