子供の誕生日にプレゼントする手品道具の選び方
マジックはとても不思議です。子供がマジシャンに憧れることもあります。そのため、子供の誕生日プレゼントに手品道具を選ぶこともあるかと思います。
ただ、マジックは見た目ほど簡単ではありません。
多くの人は、デパートや玩具店で売っている手品道具を買えば、簡単にできると考えています。そのため、パッケージのデザインや対象年齢といった説明書きを見て選びます。
しかし、実際にやってみると、タネは理解しても難しすぎて諦めてしまう手品道具もあります。そこで、子供の誕生日には、簡単にできる手品道具をプレゼントすることをお勧めします。
初心者は仕掛けが優れているマジック道具を選んだ方がよい理由
市販されている手品道具の性質は二通りに分かれます。一つは、説明書通りに行うだけで簡単にマジックができる道具で、もう一つは、説明書を何度も読み返し練習を要する道具です。
私は以前、手品コーナーでマジックの実演販売の仕事をしていたことがあります。そこでは、ある対象的な二種類の道具が売れ筋でした。
一つはとても不思議なマジックにも関わらず簡単にできるマジックで、もう一つは、とても不思議なマジックですが、難しすぎて買ってもできないマジックです。
そこで、この代表的な2つの手品道具を例に出して説明します。
先ずは簡単にできるマジックです。これは真鍮で作られたペットボトルのキャップのようなものをテーブルに軽く叩くと、100円玉が5枚出てくるマジックです。
タネがとてもよく考えられており、精度も高い道具なので、購入後も満足していただける商品です。この場合は、道具が優れているので、説明書通りに行えば誰でもコインを出したり消したりすることが可能です。
そのため、マジック初心者の子供にプレゼントするには、お勧めな手品道具です。
続いては練習が必要なマジックです。これは、切れ目のない鉄のリングが、繋がったり外れたりするマジック(チャイナリングと言う)です。手品道具売り場に実演販売員(ディーラーと言う)がいる場合、このマジックを客寄せでよく使っています。
チャイナリングは、上手いマジシャンが行えば、どんなに近くで見ても、タネも仕掛も分かりません。また、繋がったリングを調べても切れ目はないので、外すこともできません。
ディーラーはこのマジックを実に簡単そうに行うので、お客様も買えばできると思い購入します。
しかし、このマジックは買ってすぐにできるほど簡単なマジックではありません。そのため、子供のプレゼントとしては適しません。
マジックはタネが単純であればある程、実演する人の腕によって不思議にもなり、つまらなくもなります。タネが単純であるため、どうしてもパフォーマーの技量に頼らざる負えないからです。
逆に巧妙な仕掛けが施されているマジックであれば、仕掛けが自動的にマジックを行ってくれるので、短時間で出来るようになります。
チャイナリングはタネが単純なゆえに、見せ方が難しいマジックということになります。
このように、見た目は簡単そうなマジックでも、実はとても難しいマジックもあります。せっかくプレゼントした手品道具も、子供が理解して演じることができなければ、もらって嬉しいプレゼントとはいえません。
そのため、最初はタネや仕掛けに頼ることで行える簡単なマジックがお勧めです。
マジック道具選びで失敗しないためには悩まずに聞く
手品道具を購入する際、実演販売員がいれば、販売員に相談することで子供に適した手品道具を買うことができます。通販などを利用する場合は、販売店に問い合わせてみることをお勧めします。
どんな玩具でも、子供自身が理解できなければ、楽しむことはできません。そして、これは手品道具でも同じことがいえます。
そのため、誕生日には子供が理解できる手品道具をプレゼントすることが、喜んでもらうための秘訣です。
マジックは、多くの人を楽しませることができる魅力的なエンターテイメントです。簡単にできる手品道具をプレゼントすることで、先ずはマジックを見せることの楽しさを子供に体験させてあげることが大切です。
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